観光ツアー会社のバスガイド・水沼千絵(加藤理恵)が、東京・神宮外苑の大型車駐車場で刺殺死体となって見つかった。知らせを受けた警視庁捜査一課長・大岩純一(内藤剛志)はすぐに臨場し、青山署刑事課の須村順子(乙葉)らとともに捜査を開始する。警視庁内で“おもてなしの達人”と呼ばれる順子は、千絵の装飾や服装から、おもてなしが苦手なバスガイドだったのでは…と推測する。 千絵は、“東京観光名所1日満喫ツアー”のバスに乗務しており、最初の観光場所“神宮外苑”に立ち寄り、1時間の自由時間を設けたという。ところが出発時刻になっても千絵がバスに戻って来ず、駐車場の物陰で遺体となって発見された。千絵は当日、ベテランガイドの御殿山里美(雛形あきこ)から派手なネックレスを注意されていたが、遺体はなぜかネックレスを着けていなかった。また、事件現場には微かに血の付いた犯人らしき人物の足跡が残されており、その足跡は観光バス専属の駐車スペースまで続いていることが判明、犯人は観光バスに乗り込んで逃げたものと思われた。なんと事件発生当時、その駐車場には千絵が乗ってきた車両を含めて計14台ものバスが停車しており、現在、13台のバスが都内のあちこちを走行中だという。 容疑者がバスに乗って逃走した可能性がある以上、全車両の乗員乗客444名を調べる必要がある――。そう判断した大岩は13台のバスすべてを調査するよう命じる。無線を使って13台に呼びかけるが、”グルメ満喫スーパーおもてなしツアー”に出ているバスだけは応答がない。その1台には、千絵を注意したバスガイド・里美が乗っているはずだったが、いったいどこを走っているのか…!? その里美はコンクールで3年連続チャンピオンに輝いた“おもてなし名人”だったが、その日に限って失敗ばかりでクレームが入っていたとわかり、順子は彼女を怪しむが…!?
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